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StarAngel第5話「異常事態」

雨が降り始めた頃、ミキアとリナペアは未だ森の中を歩いていた。

「ねぇ、兄貴・・・辺りも暗くなり始めてきたね・・・」

「ああ、そうだな。ちとみんなに連絡取って集合させた方が良いかもな」


ガガガガ・・・ガガガガガガ・・・プツン


「は?何でだ?」

「どうしたの、兄貴」

「通信出来ん」

「ええ!?」


リナも慌てて端末からメンバー達のリンクを確認してみたが、回線が繋がらない。
急いで本艦へ連絡を入れたが、こちらも連絡が付かなかった。


「調査初っぱなからこれじゃ、やばいな・・・」

「どうする、兄貴」

「よし、じゃあ~すぐに最初の地点に戻るぞ。スタート地点なら戻れるかもしれないしな」

「うん、そうだね」


二人は急いでスタート地点の座標まで走っていった。
だが、その途中辺りは真っ暗になり周囲からは得体の知れない鳴き声が聞こえてきた。

端末で生物検索をおこなってみたが、登録されていないようで“ERROR”の文字が出ている。


「くっそ、何なんだこの異様な雰囲気は・・・!」

「きゃ!」

「どうした!?」


ミキアは急いで明かりを付けリナの声がした方向を照らしてみると
そこにはリナに覆い被さる得体の知れない生物達がミキアの方をギロっと睨み付けていた。


「リナ!」


ミキアはマシンガンを的確に目標へ撃ち込み隙を狙ってリナはすり抜けた。

構えたままのミキアはリナに向かって


「そのままここからお前一人離れろ!」


そう叫び、近づいてくる謎の生物に向かって撃ち続けている。


「ちょ、兄貴!そんなこと出来ないよ!置いていけない!!」

「お願いだリナ!この場から離れて誰かと連絡が取れないか試してくれ!
もし、可能なら俺の座標とお前の座標を教えて抜け出せないか伝えてくれ!」

「りょ・・・了解!!兄貴!!私の任務完了まで踏ん張ってよ!!」

「ああ!!俺はヘマはしねーよ!リーダーだしな!!」


リナは必死に戦う兄の背中を名残惜しそうに眺めつつ、その場から走り去っていった。


(リナ・・・もし俺に何かあったら・・・妹を頼むぞ・・・カイト・・・!!)



その頃、カイトとクレディは地下深くに伸びていた長い階段を下りきっていたところだった。


「やっと、辿り着いたけど・・・こんな地下があるなんて、何か居るのかな?」


薄暗い通路を歩いてる所でカイトの端末から微弱な電波の受信があった。


「ん・・・?誰かから通信が来てる」

「誰!?」

『・・・ガガガガ・・・・・・・カ、カイト!?つ・・・つなが・・った!?』


即座に繋いでみると、暗くて顔がよく見えないが声は確かにリナだった。


「リナか。どうした?」

所々途切れがちだが何とか聞こえるようになった。
リナからこれまでの経緯を教えて貰い、ミキアの言うとおり座標を入力
カイトとクレディが同時に二人の転送を試みた。


目の前に現れたのは・・・


うずくまった姿のリナだった。


「リナ!大丈夫か?」

「あ・・・・か・・・カイト?」

「無事で何よりだ」

「よかったー!リナさん無事で・・・でも・・・」

「あれ・・・?」


リナが異変に気づく。


「兄貴は?兄貴はどこ??」


キョロキョロと周りを見渡すが何処にも居ない。
リナは必死にカイトに訴えるが、カイトは無言で首を横に振るだけだった。


「そんな・・・兄貴・・・」


体を震わせ立ち上がり、涙を堪え震える声でカイトに指示を仰いだ。


「カイト・・・兄貴が居ない今、あなたがリーダーよ・・・」

「・・・ああ・・大丈夫か?リナ」


カイトの言葉にふらついて倒れそうになったリナを受け止めるカイト。
受け止めた拍子にリナの腕を見ると負傷していることに気付いた。


「お前、左腕負傷してるじゃないか・・・脚にも傷が・・・何があったんだ?」

「暗闇であまり見えなかったから・・・私にも何なんだか・・・」

「リナさん、手当てしますのでじっとしておいてくださいね」


フォースのクレディがレスタを唱えると痛みが和らぎ動けるようになった。
だが、まだふらつく。それを見たカイトはリナを抱き上げ歩き出した。


「え?だ、大丈夫だよ。私一人で歩けるって!」

「・・・じっとしてろ」


暗闇に光るカイトの赤い瞳がリナを真っ直ぐ見つめる。
引き込まれるような瞳に見つめられるリナは堪えていた涙が流れ止めどなく溢れる。


「うっ・・・ううううあああ・・・」

「リナさん・・・」


クレディが心配の声を上げる中、カイトが優しくリナの頭を抱きしめた。



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StarAngel第4話「未知の領域」

ユキエナとツエンは、指定された方角をひたすら歩いていた。


「なぁ~ユキエナ・・・こっち方面何もないなぁ」

「そうだね・・・
でもなんだか空の色が暗くない?」

「そう言われてみれば・・・
これが、噂の雨雲っていうのか?実際に見るの初めてだな」


空を見上げたツエンの顔にポツッ・・・と次々と雨粒が降りかかってきた。


「おわっ、降ってきた!これが雨ってのか!!」


ツエンは感心しつつも急いで雨宿りが出来る場所がないか走る。
その後ろをユキエナが着いてきていた。

そうして辿り着いたポッカリ穴を開けた洞窟。
天候の悪化で周りが暗く洞窟内の様子がよく見えない。

そこでユキエナは指の先からボッと炎を出し周囲を照らす。
すると足下に何やら棒が落ちていた。
それをよく見ると先端に布のような物が巻かれオイルの匂い染みついている。


「これは・・・昔、資料室で見た松明ってやつじゃないか?
・・・・ユキエナ、これにその炎をつけてみろ」

「うん」


言われたとおりフォイエを棒の先端に当ててみると、ボッと勢いよく燃え移り
周囲が明るく照らし出された。


「こんな物がここに落ちているって事は、俺達以外の何者かがここに来てるってことか?」

「・・・なんだか怖い」

「まぁ、いい。この土砂降りだ引き返すことも出来ない。
このままこの洞窟内部を調べてみよう」

「う、うん・・・あ、その前にマナさんに連絡入れないと」

「あ、そうだな」


ユキエナは早速端末で船艦のマナにアクセスを試みた。

・・・ガ・・ガガガガ・・・ガガ・・・プツン


「え・・・?」


もう一度アクセスしてみるが、やはり繋がらない。


「これは、どういうことだ?」


そうこうしてるうちに外はどんどん雨が激しくなり暗くなっていく。
所々で雷も鳴り始め、大きな音が鳴るとユキエナが怯えてツエンにしがみつく。

森の中では何かが蠢く音がする。


「何かヤバイ香りがするな・・・」


正体不明の何かに勘づかれないように小声で話すツエン。
灯していた光をすぐに消し、寒さと恐怖で震えるユキエナ。

ツエンはやむを得ずユキエナを連れ洞窟の中へ進んでいくことにした。

中は暗闇。
目視では前へ進んでいるのか分からないので、方角確認をしながら進んでいった。



その頃、カイトとクレディペアも土砂降りを回避するため、洞窟らしき横穴に入り先へ進んでいた。


「カイトが作ってくれた松明とかいうの明るくていいね!」


洞窟内に落ちていた木の棒を使用して即席松明を作ったカイト。


「ここでテクニックを使って光を放つのも何かと危ないと思ってな」

「そうなんだ?」

「ああ、何か嫌な予感がしてな・・・」


洞窟の奧へ進むごとに何か違和感を感じる。

(ん・・・?この壁の感じ・・・何かおかしいな)

進んだ先は行き止まりだった。
クレディは引き返そうとしていたが、それをカイトが引き留め
周辺を調べるよう指示を出した。


「ここに何かあるの?」

「・・・・何か感じるんだ」

(ん・・・?この岩壁何か変だな)

そう思ったカイトは岩壁が少し出っ張っている部分をそっと触ってみると
体全身に電気が走り一瞬硬直した。


「カイト!?どうしたの!?」


クレディの呼び掛けにハッと気が付くと、目の前の岩壁がスーッと消えて無くなり
人が通れる程のスペースが空いていた。
そこを覗いてみると地下へ深々と通じる階段が続いていた。


「大丈夫?カイト・・・」


心配そうに覗き込むクレディを余所にカイトは地下へ通じる階段へ足を踏み出した。


「あ、ちょ、待ってよ~カイト~」



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StarAngel第3話「惑星ディアゴ」


『転送完了しました』

「りょーかい。では、何かあったらまた連絡する」

『気を付けてねミキア』

「ん・・ああ、またな」


無事惑星ディアゴへ転送が完了し、端末で司令室のマナと通信していた兄に
リナは覗き込んでニタニタしている。


「彼女と仲良いみたいでいいねぇ~♪」

「何言ってるんだ。ほら行くぞ」

「んもう~つれない兄貴だなぁ」


またも呆れた表情のミキアに同情したカイトがリナに一言。


「リナ、これから俺達は調査しに行くんだ。遠足に来たわけじゃない」

「あ、うん・・・ごめん」

「分かればいい」


カイトのキツイ一言にリナは一気にシュンとなった。
そんなリナの頭をポンと軽く叩いたミキアはリナの耳元で


「カイト怒らせると怖いから気を付けろ」


と呟くとニィ~と笑みを浮かべた。

それぞれ武器などの調整が完了し、ミキアもションボリしているリナの準備を手伝った。


「さぁ、準備OKだな。ではこれから別行動になる。
各自、周りには十分気を付けて行動するように。何かあったらすぐに連絡しろ」


ミキアの合図でメンバー達が予め指示されていた方向へ散らばっていった。

その座標は常に管理センターに送信され動きは把握されている。


「んじゃま、行きますかね~リナ」

「うん・・・」

「そう、暗い顔すんなって!あいつもお前のこと思って言ったんだろうよ」

「そうかなぁ・・・私、嫌われちゃったかな・・・?」

「はは、お前・・・もしかしてマジ惚れか?」

「な、何言ってるの!?」


顔を真っ赤にして首をぶんぶん振ってる妹に意地の悪い笑みを浮かべ笑っていた。
そしてふと、リナが顔を上げて周りを見渡す。


「あ、今やっと気付いた」

「どうした、リナ」


惑星ディアゴの壮大で豊かな自然に気付いたリナ。
今いる場所は、生い茂る木々に囲まれどこからか水の流れる音が聞こえる。


「ねぇ、兄貴。私、自然を目にするのはこれが初めてだよ・・・」

「ああ、そうだな」


リナ達が生まれる前から惑星フロウでは大気汚染が進み、宇宙都市での生活が当たり前になっていた。
木々は所々あったが、それも人口の物で森林と言えるほどの物ではなかった。

そして、謎の襲来によりフロウは完全に住める状態ではなくなってしまった。
宇宙都市のほうも大きなダメージを負い、住民大移動が始まり今に至る。


「あの謎の襲来で半数の人々やキャスト達が命を失ったのよね」

「俺達の親は生き延びて俺達を生んでくれた。
感謝だよな、こんな綺麗な景色見れるんだから」

「うん・・・」


リナとミキアの母親はミキア出産後に体調不良が続き、リナを出産と同時に亡くなってしまった。
父親の方は一年前に病気亡くなったのだった。


「よし、兄貴!父さん母さんの分までいっぱい目に焼き付けていこー!」

「はは、そうだなっ!」


二人は張り切って歩き出した。


一方その頃カイトとクレディは南の方へ脚を進めていた。


「ねぇ、カイト」

「ん・・・?」

「大自然ってこんなにも綺麗なんだね。知らなかったよ」

「・・・そうだな。嘗てフロウもこうだったのだろな。
地上はもう人が住めるほど良い環境では無かったからな・・」

「・・・え?」

「いや、なんでもない」

(あれ?まるで知ってるかのような言い方だったけど・・・気のせいかな?)


クレディは首を傾げカイトを見上げていると、カイトはそれを無視してサッサと先を行ってしまった。


「あ、ちょっと~!カイト待ってよ~!」


置いて行かれまいと急いで走り出すクレディ。
この先で何が待ち受けているかも知らずに・・・


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StarAngel第2話「出発目前」


――翌朝


カフェでメンバーが各自朝食をとっている中、カイトは物静かに外を眺めていた。

と、そこへ・・・

「カイト」

「一緒に食べていい?」

「ああ、構わないぜ」


カイトの前の席に座り朝食を食べ始めた。
沈黙が続く中、ふと目の前に目をやるリナ。


「ねぇ、カイトは食べたの?」

「俺は少々食わないでも平気だ」

「え?」

「そういう体質なんでな」


首を傾げて不思議そうにカイトを見つめるリナは昨日のことをふと思い出した。


「あ、そうだ・・・昨日はごめんね。勝手に入り込んで・・・それに」

「それに?・・・ああ、俺のベッドで寝てしまったことか?」


躊躇(ちゅうちょ)することなく言った言葉に周りの目線が一気に注がれる。


「うわっ、声大きいって!そ、そりゃ寝ちゃったけど・・・!」


その言葉にガタッと立ち上がったのは兄のミキアだった。


「ほれほれ、ジロジロ見るなって」


呆れた様子でその場のフォローをすると二人の前へ来て一言。


「仲良くするのはいいが~程ほどにしろよ?」

「ちょ、兄貴!違うって!」

「はいはい」


ミキアはそっぽを向いて手を振りその場を離れ、歩きながらメンバーに向かって話す。


「それじゃ、各自準備出来たらミーティングルームへ集合だ」

「「「了解!!」」」


メンバー達は食事を終えると、それぞれマイルームに戻っていった。
残されたカイトとリナ・・・


「すまんな、リナ。どうも俺余計なこと言ってしまったようだ」

「あはは・・・まぁ、カイトの部屋独占してたのは事実だし、私の方こそごめんね」


二人もマイルームに戻り、出発の準備を整えてミーティングルームへ向かった。


――ミーティングルーム


「それじゃ、今回調査に向かうわけだが・・・」


リーダーミキアから惑星ディアゴの調査目的や緊急対応の仕方など
説明ががおこなわれた。


「で、それぞれ二人一組で別行動を取ってもらうことになってるが
そのブレスレットに各メンバーの状態などが見れるようになっている」


ブレス型端末では体力低下などがすぐに分かる仕組みになっており、
パートナーとして登録していれば、常時表示されるようになる。

前もって設定は完了している為、最終チェックをおこないミーティングは終了した。


「では、出発するため転送ルームへ向かう」


転送ルームへ向かう途中、リナに話しかけてきたユキエナ。


「ねぇ、リナさん」

「・・・ん?」

「とうとう出発しちゃうね」

「どうした?不安?」

「うん、不安だらけだよ。私役に立てるかなって」


不安げな表情のユキエナにリナはポンと肩を軽く叩いて


「だいじょーぶだいじょーぶ!ツエン兄貴が居るでしょ!」


それを隣で聞いていたツエンは苦笑している。


「ま、何かあったら駆けつけるから安心して!」

「うん、ありがとうリナさん」


少し表情が柔らかくなったユキエナに笑みを浮かべるリナであった。

そんな二人を尻目に前方を歩くカイトにツエンが声を掛ける。


「なぁなぁ~カイト~
お前、リナちゃん付き合ってるのか?」

「付き合う?俺が?」

「ああ、だって一緒の部屋で寝たんだろ?」

「昨晩は食い物何もないからって俺の常備食を貰いに来ただけだ」

「ふーん・・・
にしても、よく襲わないよな。俺だったら我慢できないかも」

「何言ってるんだお前・・・」


ギロリとツエンを睨むカイトにツエンは「冗談冗談~」と笑いながらユキエナの所へ戻っていった。

後ろではまだ楽しそうに話すリナとユキエナの姿があった。

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StarAngel第1話「チーム結成」


「えー、では、今回調査隊として選ばれたメンバーは名前を呼ばれたら前へ」

カイト・クロニス

ミキア・ロレンス

リナ・ロレンス

ユキエナ・エディエン

ツエン・ウォービロック

クレディ・ロー


「以上6名が第一調査隊メンバーだ」


ロイド司令官に言い渡された6名。
大勢の訓練生の中から優秀な能力を持ったメンバーだ。

「よし、では、この調査隊のリーダーはミキアとし、副リーダーはカイトだ。
よろしく頼んだぞ。お前たち」

「はい!」


調査への本格的な準備が始まり、メンバーはそれぞれ仮想トレーニングをおこなった。


――ミーティングルーム。

リーダーミキアの呼び掛けで集まったメンバー達。

数日間のトレーニングデータを元にベストパートナーを割り出したと説明された。

「えっと、じゃあ~今回仮にだけど組ませてもらったから、自分のブレス見てくれるか?」

メンバー達は左腕に填めているブレスレット型の端末に目をやるとそこには相棒となる
メンバーが映し出されていた。

「自分の相手は分かったか?仮のパートナー決めだが相性がバッチリなら
このまま進めていこうと思う。何か不都合があったら言ってくれ」

割り振られたメンバーは・・・

リーダーのミキアのパートナーは妹のリナ。
これはやはり兄弟の息のあった連携が出来るのが一番の理由。

副リーダーのカイトと組むのはクレディ。
カイトが不得意の法撃がメインのクレディ。カバーできるということが大きな理由。

ツエンと組むのは、ユキエナだ。
幼なじみであり、訓練生の頃からずっと一緒に特訓をしてきたお陰で互いを知り尽くしている。


リナは得意げに

「ふっふ~ん♪兄貴には負けないからね~!」

「ははっ、頼りにしてるぜ相棒!」

そんな二人をそっと見つめるカイト。
隣のクレディは不思議そうにカイトを見上げていた。



――それから数時間後。

就寝時間もとうに過ぎ、艦内は静まりかえっている。

毎日ハードなトレーニングでそれぞれ深い眠りについていた。
だが、眠れずマイルームの端末を弄って暇をもてあましているメンバーが一人居た。


「明日は、やっとディアゴへ降りる日か・・・」

ディアゴの画像を眺めるカイト。

ふと、端末に登録されているメンバー一覧に目をやると、みんな眠っているため
端末がオフラインを示していたが、一人だけオンラインを示していた。

オンラインになっている所をクリックし表示させてみると、端末前にいるリナが映し出された。

「リナ?」

『あれ?カイト、まだ起きてたの?』

「お前こそ、寝ないとヤバいんじゃないのか?」

『私、トレーニング終わってすぐ寝ちゃったもんだから、何も食べて無くてさ~
お腹空いちゃって、さっき起きたところなんだけど・・・』

「だけど・・・?」

『いや~今の時間カフェしまってるじゃん。食べ物何もないなと』

「常備してないのか?」

『あはは~すぐ食べちゃうから今何もない~』

「おいおい・・・仕方ないな、俺の常備でも食うか?」

『えー?ホントに~?いいの?』

「ああ、構わない。じゃ、そっちに持って行く」

『え、いいよ!取りに行く!』

プツンと通信が切れ、数分後ルームのアクセスアラームが鳴った。

「入っていいぞ」

カイトの音声を感知してルーム扉が開くと、リナが息を切らしていた。

「走ってきたのか」

「うん、だって待たせちゃ悪いし」

「お前のルームがあるフロアはここから遠いからな」

「だよね、隣でもいいのにね」

息絶え絶えに笑っていると途端に咳き込むリナ。
それを呆れた顔で飲み物を差し出したカイトにリナは顔を真っ赤にして受け取った。

「あは、あはは・・・ごめんごめん」

「とりあえず入れ」

「うん」

部屋に入り食べ物を受け取るとカイトのベッドに座り込んで食べ始めた。
立って腕組みをしながら呆れた様子のカイト。

一通り食べ終わった後、自分がしてることに気付いたリナは苦笑いしながら立ち上がり
ペコペコ頭を下げてカイトに謝った。

「ああ、いいよ。食ったばかりだし座ってろ」

「え、でも・・・」

「なぁ、じゃあ、飯のお礼として俺に法術について教えてくれないか?」

「へ・・・?なんで??」

「俺の相棒は法術メインのクレディだからな。
防御が弱いアイツをどうカバーするか、どうやったら能力をもっと出せるのとか」

「ああ、そういうことね。うん、いいよ」

リナはカイトに法術について知りうる限りの事を教えていった。
リナ自身はヒューマンとニューマンのハーフなのだが、ニューマンの血が濃いため
法撃力が高めだ。その逆に兄のミキアはヒューマンの血が濃い。

一通り教わったカイトはベッド端にある端末で色々調べていた。
ふと時計に目をやると真夜中だった。

「リナ、そろそろ部屋に戻った方が・・・」

そう言ってリナを見てみると、いつの間にかベッドに倒れ込んで眠っていた。

「・・・ったく、しょうがないな」

カイトはリナをそのままにし、星がよく見える展望ラウンジで一晩過ごしたのだった。


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StarAngel「プロローグ」

プロローグ


遥か昔・・・

人類が宇宙への扉を開いてから新たに始まった光の歴史。

時は経ち100年、人類は青き星フロウを住み家にしていた。

フロウでは、ヒューマン、ニューマン、キャストの三種族が共存しており

それぞれ高い能力を持っていた。

ヒューマンは、戦闘能力と魔法がバランス良く備わっている。

対してニューマンは、体力が低いもののずば抜けて法撃能力に優れていた。

体力や耐久など一番優れていたのはキャストだ。
嘗て人が作り出したキャストだったが、独自に変化し心を持った。

この三種族がバランス良く共存し、豊かに育んでいた。


だがある時、爆音と共に街の外れの空き地に隕石が飛来した。
それは見たことのない生物を乗せ、次々と襲いかかった。


地上は見るも無惨な姿に荒れ果て、機能を失ったキャスト達がそこら中に倒れている。

生き残った者達は、追われるように惑星フロウを飛び立ち宇宙の彼方へ消えていった。


それから、さ迷い続け5年の月日が経ったある時、新たな銀河を発見した。
その銀河で最も環境が適していた星は惑星ディアゴ。フロウのように青く綺麗な星だ。
宇宙のデータベースには名だけが記録されているだけで、どのような環境なのかは書かれていなかった。

その為、新たな居住するべく調査しに行くことが決まった。

そして結成されたチーム「StarAngel」

未知の星へと降り立とうとしていた・・・




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