スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

StarAngel第7話「迫り来る危機」

二手に分かれた左側の洞窟を先へ進むクレディ。
行き止まりが見え、行ってみるとロックされたドアが立ちはだかっていた。

後ろから遅れてやってきたユキエナとツエン。


「おいおい、これ開かないのか?」

「うん、ロック解除しないと進めないね・・・」

「何かを排除すれば外れるって書いてあるよ?」


ユキエナは即座にドアに表示されていた文字を分析して解読していた。


「お、ユキエナでかした・・・が何を排除するんだ?」

「うーん・・・ここまでの道のりは真っ直ぐだったし、何も無かったよね」

「ねぇ・・・もしかしてもしかすると・・・」


クレディの言葉に二人がハッとした表情になる。


「「まさか!」」



時を同じくしてその頃、カイトとリナはもう一方の道を進んでいた。
するとこちらはドアが開いており、カイトとリナは警戒しつつその中を覗いてみると
中はドーム状の広い空間で静まりかえっていた。

中へ入った瞬間ドアが締まり、サイレンが鳴り響く。


「カイト!?これは一体!?」

「戦闘準備しろ。何かが来る」


リナはカイトに言われるまま、手に武器を持ち戦闘態勢に入る。
カイトもリナのすぐ隣に立ち背中に刺してあった大剣を引き抜く。

見上げると、空間に歪みが起きもの凄い衝撃が光と共に何かを生み出した。


「あ、あれは・・・?」


空間に生み出された大きな生き物に言葉が見つからないリナ。
カイトは怯まず大剣を両手で握りしめ、生き物の真下まで走っていく。


「か、カイト!」

「大丈夫だ。俺に任せろ」


頭上を見上げながら構えていると、カイトの方へ勢いよく飛んできた。
その生物はコウモリのような大きな翼で体はトカゲのようで長い尻尾をしている。
例えるならドラゴンと言ったところだろうか・・・


(本当にこんな生き物いるなんて・・・)


驚きを隠せないリナ。
飛びかかってきたドラゴンに冷静に斬りかかるカイトを
遠くの方で見ていることしか出来なかった。


(何であんなに冷静でいられるの?)


的確に攻撃を加えていくカイトに痺れを切らしたドラゴンは、遠くの方で待機していた
リナの方へ急に進路変更し、勢いよく向かって行ってしまった。

それに気付いたカイトは、リナに向かって叫ぶがリナは実戦経験もなく
巨大なモンスターに驚き動けないでいた。


「リナ!お前テクニック使えるだろ!はね除けるバリアを早く唱えろ!」


対象をはね除けるバリアを覚えてはいるが、頭が真っ白なリナはオドオドしている。
カイトは必死にドラゴンを自分へ向かせるようソニックアロウを叩き込むが振り向こうともしない。


「くっそ・・・!」


いつも冷静なカイトだが、今回ばかりは焦る。
リナに迫り来るドラゴン。衝突寸前でリナは必死に呪文を唱えていた。


「ば、バリア!!」


バリアは成功したが、テクニックレベルが低いため、ドラゴンの衝撃ですぐに外れてしまう。


「うわあああああ!!」

「リナ!!」


勢いよく吹き飛ばされ壁に強く叩き付けられ気絶してしまった。


「・・・・・・・」


カイトからもの凄い殺気を漂わせるオーラが放たれ、静かに大剣を振りかざすと
瞬時にスキルを発動。目に見えぬ速さでドラゴンの上に乗り見破った弱点の角を叩きまくる。
それはもう冷酷な眼差しで着実に叩き込む。ドラゴンが倒れ込むと同時に強烈な一撃をお見舞いし
ドラゴンは大きな呻き声を放つと地響きを立てながら横に倒れた。

すると、光と共に倒したドラゴンが消えてゆく。


「・・・やはり実践型ホログラムか」


壁に打ち付けられたリナは、意識が朦朧(もうろう)としながら微かに見えるカイトを見つめる。


(あれは・・・カイトなの?・・・何か体の周りに見えるけど・・一体なんなの・・・)


そう思ううちにまた意識が遠のいていく。
ぼやける意識の中、近づいてくるカイトの足音。

リナを呼ぶ声がいつもより違ったように思えた。


「リナ・・・」




その頃、ロックされたドアの前で立ち往生していた3人。
カイトがドラゴンを倒したのと同時にドアのロックが解除された。


「解除された!これってもしや・・・」


ツエンが声を上げると、ユキエナやクレディも同意したように頷く。


「やっぱカイトさんが一活躍してくれたみたいだね」

「いや、リナちゃんがやってくれたかもよ~?結構強いし」

「二人とも頑張ってくれたんだよ!」


3人は開いたドアを抜けると、そこに広がる物に驚いた。
中は何かの研究施設のようで、両側には円柱型ガラスケースが列んでいる。
その光景に得体の知れない不安に襲われつつ、進んでいく。

奧を進んでいくと、また扉がありこちらはロックされておらずすんなり入れた。


「ここは、何かの制御室かな・・・?」


ユキエナは、そう言いながら画面に映し出されている文字の解読を始めた。
ツエンは、ふとブレスレットの端末に目をやるといつの間にかリンクが繋がっていることに気付いた。
二人には悟られないように、リナの端末にアクセスしてみると・・・


『リナ、大丈夫か?』


聞こえてきたのはカイトの声だった。


『・・・う・・・ん・・?カイト・・・?』

『良かった。応急処置はしたからな』

『あ、うん、ありがと・・・ごめんね。足手まといになっちゃって・・』


(リナちゃんの身に何かあったのか?)


その続きを聴こうとしたら真後ろからクレディが話しかけてきた。


「ツエンさん?なにコソコソしてるの?・・・あ、端末が!」

「くっそ、ばれたか・・・」

「ちょ、お兄ちゃん!?も~端末のリンク復活してるならそう言ってよ!」


ユキエナは早速自分の端末でカイトにアクセスをしてみた。


『カイトだ』

「あ、カイトさん!リンク復活してたのでアクセスしてみました!
そちらは、大丈夫ですか?」

『ああ、途中巨大な生物に襲われてな、リナが負傷した』

「えぇ!?」


リナの負傷にツエンも強く反応。


「おい、カイト!お前が居ながら何でそうなったんだ!」

『・・・すまない』

「ちっ・・・だから俺が一緒に行きたかったんだ・・・」

「もう、お兄ちゃん・・・ごめんね、カイトさん」

『いや、いいんだ。俺が悪い』


思いの外声の感じが沈んでいるカイトに驚くユキエナとクレディ。
いつも冷静で感情が今一伝わってこないカイトが今回は落ち込んでるように思えた。


『じゃあ、俺達はしばらく休んで動くことにするから、そっちもくれぐれも注意しろ』

「はい、了解です!」


ユキエナは研究施設のことをあとからカイトの端末に送っておいた。
その情報を見たカイトは、眉間にシワを寄せて考え込んでいた。


スポンサーサイト

テーマ: 自作小説(二次創作) - ジャンル: 小説・文学

Comment

Post comment

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。